格言 Proverb【じんのすけ×だいまじん】jinon.com

甚ちゃんの馬主仲間?企画屋孝太郎さんのページです。
企画制作会社を経営する孝太郎氏が元来の“ことわざ”や“格言”を
現代風に独自の視点でおもしろおかしくアレンジしてくれます。
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勝って財布のヒモ締めよ。浮かれる前に今日の反省

 戦いに勝ったからといって油断をしないで、兜の緒はしっかりと締めておけという意味の「勝って兜の緒を締めよ」。勝利や成功しても浮かれていないで、さらに用心して励みなさい…という教えなんだけど、耳が痛い。さらに励むのも大切かもしれないけど、とりあえず今日の勝利に乾杯〜!というタイプなんですよ。ボクは。例えば競馬。ツキの神様とマブダチのボクは自慢じゃないけど、時々大穴を当てる。当てると人に自慢をしたくなる。仲間を集め、飲みながら自慢話で盛り上がる。自宅に帰る頃には大穴馬券で儲けたお金は、小銭を残して消えている。そんな自分自身への戒めも込めた「勝って財布のヒモ締めよ」。浮かれて無駄使いする前に、勝負は明日以降もあるかもしれないのだから、今日の反省をしましょうよ…と言うことなんだけど、勝利の喜びに浸るのは楽しいから、ついついね〜。反省。「それにしても、勝負の例えが競馬ですか?」と文句を言われる前に、それも反省。
 「勝って当然の人が勝っても自慢はできませんよね?」と甚ちゃん。つまり、いつも負けている人が、たまに勝つから自慢したくなる。言えてる。「最近、自慢話しを聞かないな〜と思ったら、負け続けているか、勝負をしていないか…なんですね?」とだいちゃん。心当たりがあります。でもね、勝ったら喜び、負けたら悔し泣き、これが勝負なんじゃないの?。だから、勝つ喜びには、自慢をしてもいいよという特典が付いていると思うんだけどな〜と、自己弁護。とは言うものの、他人の自慢話しは聞きたくないんだよね〜。我がまま?。ハイ、我がままなんです。


急がば、回り道をするな

 急いでいるときは、あせって近道をしたくなるが、それが失敗の原因になることがあるということわざの「急がば回れ」。時間や手間がかかっても安全で確実な方法をとったほうが良いというたとなんだけど、急いでいるんだから、なにもわざわざ遠回りすることないと思うんだけどな〜。それに、急ぐ理由があるなら、多少のリスクは覚悟しなくちゃ。リスクが嫌なら時間の余裕を持って行動しましょうよ。
 人生を例えて、長い人生と言う人がいるし、人生は短いと言う人もいる。長いか?短いか?人それぞれの生き方・感じ方だと思うけど、1日の積み重ねが人生なんだから、時は大切に使わなきゃ。急がなければならない時は急ぐ。急がなくても良い時はノンビリと回り道を楽しみながら行く。それだけの事なのです。ハイ。
 「今年は、ボクたちの笑いの原点であるライブで勝負します」と甚ちゃん。年末の忘年会で桂幸丸師匠や三遊亭遊吉師匠に、「落語家は高座、お笑いはライブが修行の場であり、勝負の場です」とアドバイスを受けていた。去年のライブはいろいろな事情があって流れたけれど、今年は期待しています。なにしろ最近、腹の底から笑ったことがないもので…。
 『回り道 するもしないも 自分で決めろ 急がば急げ 暇なら遊べ』


棚の上に牡丹餅が置いてなければ、棚から牡丹餅は落ちてこない

 棚から牡丹餅が落ちてくるように、思い掛けない幸運に巡り会うことを言う「棚から牡丹餅」。略して<たなぼた>。このことわざには戒めの意味をこめたことわざもあって、努力もしないで幸福なんて来るわけない…という意味の「棚の牡丹餅も取らねば食えぬ」とか、「棚から牡丹餅は落ちてこない」というストレートな嫌味のことわざもあるけど、ここは素直に<たなぼた>=<ラッキー>で通します。で、話を続けると、どのことわざも棚の上に牡丹餅が置いてあることが前提なんだよね。置いてなければ<たなぼた>も<ラッキー>もあり得ないと言うわけ。大切なことは、今は必要ないものでも、それを貯えておけばいつか役に立つということなのです。物やお金だけでなく、知識や知恵も同じ。テストの前日にあわてて勉強しても、しょせん一夜漬け。記憶に残るのも期間限定。人生は長いんだから、どうせ努力をするなら無駄にならない努力をしましょうよ。
 「古い洋服を整理していて、ポケットからお金が出てくると、すご〜く得した気がするんですよね」と甚ちゃん。ボクも経験あるけどこれは嬉しい。元々は自分のお金を忘れていただけなのに、それでも嬉しい。「お小遣いが足りなくなるとパパと目が会うのも<たなぼた>かな〜」と娘。「それは<あぶく銭>でしょう」とだいちゃん。それじゃあ、ボクの財布の中味はあぶくですか?。な〜るほど、あぶくだけに、どうりで消えるのも早い。お後がよろしいようで…。


天高く旨い物あふれる秋。
多少肥えても来春までに痩せればよい」

 秋は気候もよいから食欲も増し、馬も良く食べ太る…という意味の「天高く馬肥える秋」。馬が太るくらいなんだから,それより美味しいものを食べている人間はもっと太るのが自然の道理。なにしろ食欲の秋とも言いますからね。さて問題は太ったらどうする?なんだけど、秋が終われば都合の良いことに冬。薄着になる春までは数ヶ月の時間の余裕があります。美味しいものをたっぷり食べて厳しい冬を乗り越え、着ている洋服を一枚脱ぐたびに体重も落す。さあ、安心して食べましょう。
 「そんなに簡単に体重が落とせるんですか?」と甚ちゃん。きついツッコミですなあ。ハッキリ言います。簡単には落ちません。とくに中年以上は。「だったら、まずいんじゃないですか?」と、だいちゃん。簡単には痩せないけど、数カ月の猶予があれば痩せますよ。秋は季節の美味しいものをたっぷり食べて、12月は忘年会やクリスマスで飲んで騒いで、お正月はノンビリ休み、それから始める減量作戦。その作戦のテーマは<遊ぶ>。休日は家の中でゴロゴロしないで外で遊ぶ。子供と遊ぶ、犬と公園で遊ぶ、友達の家まで歩いて遊びに行く、奥様の買い物に荷物運搬係りとして付合う…など、遊び感覚でいつもよりオーバーに体を動かすのがコツです。平日はひとつ手前の駅で降りて地元を再発見しながら歩いて帰り、仕事先での昼食は少し遠くまで安くて美味しいお店を捜しに行く。ボクはこの方法で、家族に喜ばれ、地元に詳しくなり、新しいお店も発見し、しかも痩せました。間違い無い。


あちらを立てて、こちらも立てる。状況次第で変幻自在

 一方を良くすれば、もう一方が悪くなることから、両方同時に良くすることは難しいという意味の「あちら立てれば、こちらが立たず」。ボクには、なんとなく言い訳に聞こえるんだけどな〜。それに、どちらか一方を選ぶという選択の他に、どちらも選ぶ、あるいはどちらも選ばないという選択もあるんじゃないの?。別な言い方をするなら、今はこちらを選ぶけど、異なる状況で聞かれたら別な答えになる…というのもありだよね?。厳しい時代なんだから、固定観念にとらわれず、状況次第で変幻自在にいきましょうよ。
 「子供の頃に、お父さんとお母さんのどちらが好き?と聞かれて返事が出来なかったことがあったな〜。今なら、お笑い芸人らしい答えができるけどね」と甚ちゃん。子供にそういう質問をする人の気が知れないが、お笑い芸人の模範的解答?も聞きたいなあ。「仕事絡みとなると、変幻自在なんて無理ですよ」とだいちゃん。仕事絡みだからこそ、ピンチをチャンスに変える自在性が大切なのでは?。難しく考えるより、<なんとかなるさ&なんとかするさ>精神でドカ〜ンといきましょうよ。えッ?そういう精神あるかって?。ありましぇ〜ん。冗談ですよ、冗談。